アロマテラピーって何!?せんげん台のぽんてアロマサロン
2020/05/01
せんげん台のぽんてアロマサロン
アロマテラピーって何!?
アロマは「芳香」、テラピーは「療法」のことで、簡単にいえば「香りを使った健康法」になります。
実はアロマテラピーで用いる香りには、さまざまな有効成分を含んだ不思議なパワーが秘められているのです。
その香りの源となるのか「エッセンシャルオイル」で、植物から採れる100%ピュアなものでできています。
この自然の恵みそのものであるオイルを、嗅覚と触度を利用したさまざまな方法、例えば芳香浴やマッサージなどで、身体に取り込み、
心身の両面から元気にしていく健康法が、アロマテラピーになります。
この優れた療法能力に、自然の香りが主役というおしゃれ感も加わって、
近年、日本でも女性を中心に人気を集め、自分なりのアロマライフを楽しむ人が増えているようです。
アロマテラピーの効果のメカニズムは?
レモンの香りをかぐと、気分がシャキッとした感じになったりしませんか?
香りはどのようにして身体に入り、その有効性を発揮するのでしょうか。
芳香浴などの嗅覚を利用した場合では、まず鼻を経由し香り情報となって脳の中枢に届きます。
ここから香りの有効成分を引き出す指令が下され、心身に働きかけます。
また、マッサージのように触撹を利用した場合では、皮膚を通して有効成分が浸透、体液や血液、リンパ液などにのって、身体中に働きかけるというしくみです。
このメカニズムで注目したいのは、有効成分の働き方。
つまり身イ本にあらわれた症状と精神状態の両方に、同時にアプローチができることです。
例えば、ストレスでひどい肩こりになった場合をみてみましょう。
まず、筋肉の緊張が和らぐ作用で身体の症状である肩こりを緩和。
一方、ストレスで乱れた心の状態をリラックス作用で穏やかに整える、という具合です。
湿布薬では肩こりを治せても、心のアンバランスは癒せません…。
アロマテラピーが精神疲労などのメンタルケアにとても有効といわれる所以は、ここにあります。
アロマテラピーの歴史
アロマテラピーという言葉をこの世に送り出したのはフランス化学者、ルネ・モーリス・ガット・フォッセ氏。
研究中に手に火傷を負ってしまったとき、近くにあったラベンダーオイルに浸したところ、驚くほどの早さで完冶したという彼のエピソードが有名です。
このことをきっかけにして植物の芳香成分「精油・エッセンシャルオイル」の研究がはじまり、
1928年に発表した「芳香療法」という著書の中で、初めてアロマテラピーという言葉を登場させたわけです。
アロマテラピーの歴史はずいぶん浅いようですが、人と芳香精油のつながりは古く、古代エジプトにまでさかのぼります。
多くの遺跡やパピルスに、現在の芳香脂由の原型ともいえる香油の存在が記され、医療やミイラを作るときの防腐剤、
また化粧品として広く利用されていたことが記録されています。
その後、芳香精油は香水や化粧品と形を広げ、世界各地に香り文化として花開いていきます。
一方では、ペストやコレラの感染予防にパワーを発揮したという、医療と芳香精油を結びつける逸話も多く生まれ、
1世紀のヨーロッパでは、芳香精油や芳香植物を用いた医療の黄金期を迎えます。
ところが19世紀に入ると、大きく進歩した西洋医学や薬学にとってかわられ、衰退することになってしまいました。
こうした時代背景のもと、アロマテラピーという言葉が産声をあげたわけですが、
これをきっかけに、優秀な研究者たちが世界各地に輩出され、芳香精油の神秘を解く化学的バックアップも受けて、
医療だけでなくメンタルケアや美容の分野へと幅広く活躍の場を広げることになりました。
植物生まれのピュアな香りが主役の、アロマテラピーのそのパワーはまだまた無限にあります。
自然回帰の声にのって、今後さらに注目を集めるのではないでしょうか。
和製アロマテラピーが日本にもあった!?
日本における香りとのおつきあいは、飛鳥時代に仏教とともに、中国から伝えられた「香道」を中心に幕を開けます。
主流は香木や練り香をたきこむ芳香浴にあります。最初は仏教の儀式用に使われていたのが、
平安時代になると香りそのものを楽しむことに目が向けられ、香りの優劣を競う「薫物合(たきものあわせ)」という遊びまで生まれました。
香りが心に与える不思議なパワーにも早くから気づいていたのでしょう。
恋人との逢瀬にロマンチックな香をたきしめたり、武将のかぶとに勇気づけの香りを移したり…、
和製アロマテラピーといえるものが、自然と暮らしの中に根づいていたようです。
日本に改めてアロマテラピーが紹介されたのは、1980年代のこと。今いちど昔にかえって、香りを楽しむところからはじめてみてはいかでしょうか。